「まだ、やりたいことがある。」 今の身体から始める、これからの身体づくり

「まだ、やりたいことがある。」

その気持ちから始める身体づくり

先日、初めて体軸館にいらした方と

お話をしていて、

改めて考えさせられることがありました。

その方は、これまでの幾つかの事柄から

身体の変化を感じていらっしゃいます。

今は歩いているとふらつくことがあり、

以前なら当たり前にできていたことにも

難しさを感じています。

それでも、ご本人の中には、

「まだこれから」

という気持ちがあります。

もう一度ヨガをやりたい。

外を普通に歩けるようになりたい。

以前は当たり前にできていたことを、

もう一度できるようになりたい。

そんなお話をしてくださいました。

その中で、以前リハビリを担当された方から、

「やりたくないことは、やらなくても」

という趣旨のことを言われたそうです。

もちろん、その言葉がどのような状況で、

どのような意図から伝えられたのか、

私には分かりません。

身体の状態によっては、無理をしないことや、

できないことを無理に求めないことが

必要な場合もあります。

ただ、そのお話を聞きながら私は、

この方は「やりたくない」

と言っているわけではない。

と思いました。

むしろ、

やりたいことが、まだある。

その気持ちを持って、体軸館に来られています。

「できない」と

「やりたくない」は

違います

今はできないこと。

今は難しいこと。

そして、やりたくないこと。

これは同じではありません。

例えば、

以前は普通に歩けていたけれど、今はふらつく。

以前はヨガをしていたけれど、

今は難しい姿勢がある。

その時に、

「できないから、もうやらない」

という選択を本人がするのであれば、

それも一つの選択です。

でも、

「本当はもう一度やりたい」

と思っているのであれば、

話は少し違ってくると思います。

すぐにできるかどうかは分からない。

以前とまったく同じようにできるように

なるとも限らない。

それでも、

今の身体から、何ができるのか。

やりたいことに近づくためには、

何が必要なのか。

そこを一緒に考える余地はあるのでは

ないでしょうか。

できない理由を

探すのではなく、

「どうすれば近づけるか」

を考える

前回の記事で、

「この歳からは……」ではなく、

「この歳から、どう始めよう。」

ということを書きました。

今回の出来事は、それとどこかつながって

いるように感じます。

年齢だけではありません。

病気をしたから。

手術をしたから。

痛みがあるから。

以前できていたことができなくなった。

そうした出来事があると、

「もう無理なのではないか」

と考えてしまうことがあります。

もちろん、人それぞれ安全上守らなければ

ならないことはあります。

医師から運動や動作について制限を受けて

いるのであれば、

それを無視して進めることはできません。

だから、何でも「やればできる」と

言うつもりはありません。

しかし、

できない理由だけを並べて、

そこで終わる必要もない

と私は思っています。

例えば、ヨガのある姿勢が今はできない

のであれば、

なぜできないのか。

関節の動きなのか。

筋力なのか。

バランスなのか。

身体を支えることへの不安なのか。

それとも、安全上避けなければならない動作

なのか。

一つずつ確認していけば、

その姿勢そのものは難しくても、

そこへ近づくためにできることが

見つかるかもしれません。

歩くことも同じです。

「ふらつくから外は歩かない」

で終わるのではなく、

なぜふらつくのか。

どの場面で不安定になるのか。

足はどのように地面についているのか。

股関節や体幹はどのように働いているのか。

身体を支える力はどうなのか。

できる範囲から一つずつ見ていく。

「できる・できない」の二択ではなく、

「どうすれば少しでも近づけるのか」を考える。

体軸館では、そこを大切にしたいと思っています。

「普通に歩きたい」

という言葉の重さ

今回、特に心に残ったのが、

「普通に歩きたい」

という言葉でした。

歩く。

階段を上る。

椅子から立つ。

外へ出かける。

多くの人にとっては、特別なことではありません。

できている時には、その価値を意識する

こともほとんどありません。

でも、一度それが難しくなると、

「普通に歩ける」ということが、

どれほど生活や人生の選択肢を支えていた

のかに気づきます。

買い物へ行く。

友人に会う。

旅行へ行く。

趣味を楽しむ。

自分の行きたいところへ、自分で行く。

その土台には「身体を自分で動かせる」

ということがあります。

だから体軸館で身体の機能や歩行を見て

いるのは、

単に「歩き方をきれいにする」ためでは

ありません。

その先にある、

その人が自分らしく生活できる時間を、

できるだけ長く支えるためです。

「もう一度やりたい」は、

大切なスタート地点です

今回のお客様のお話を聞きながら、

私自身も改めて、

こういう方をサポートしたいと思って、

この仕事をしてきたんだ

と感じました。

身体に不安がある。

以前できていたことができなくなっている。

この先どうなるのかも分からない。

それでも、

「もう一度やりたい」

「まだこれから」

と思っている。

その前向きな気持ちに対して、

「無理です」と簡単に蓋をするのでもなく、

根拠なく「絶対できます」と言うのでもなく、

今の身体の状況をきちんと見て、

できる可能性を一緒に探していく。

そしてそこから必要であれば、

時間をかけながらでも一歩ずつ近づけていく。

私は、そういうサポートをしていきたいと

思っています。

今の状態だけで、

これからの人生まで

決めない

これまでこのブログでは、

「まだできる」だけではなく、

「どうできているか」を見ること。

「この歳からは」と年齢だけで可能性を

閉じないこと。

そして、

「今どこが痛いか」だけではなく、

「これから何をしたいのか」から

身体づくりを考えること。

そんなことをお伝えしてきました。

今回も根っこにある考え方は同じです。

今の身体の状態だけで、

これからやりたいことまで決めない。

今できないことがあっても、

「もうできない」で終わるのではなく、

「今の自分の状況から、どこまで近づけるだろう」

と考えてみる。

できる方法を探してみる。

必要な準備をしてみる。

もちろん、すべてが思い通りになるとは

限りません。

でも、まだ本人が前を向いているのなら、

その気持ちに蓋をする必要はないと思います。

「まだこれから」

と思える身体へ

年齢を重ねたから。

身体を痛めたから。

手術をしたから。

以前と同じように動けなくなったから。

それだけで、

これからやりたいことまで諦めなくていい。

「まだ、やりたいことがある。」

その気持ちは、

身体づくりを始める十分な理由になります。

体軸館では、現在の身体の状態を確認し

ながら、

その方がこれからやりたいことに対して、

「何ができるのか」
「何が必要なのか」


「どうすれば近づいていけるのか」

を一緒に考えていきます。

できないことではなく、

できる可能性に目を向ける。

ただし、無理をさせるのではなく、

あくまで今の身体から踏み出せる一歩から

始める。

そして、その一歩がその人が望む生活へ

近づけていく。

今の自分を出発点にして、ここからまた始める。

「もう一度やってみたいこと」がある方へ。

好きなことを、最後まで楽しめる身体へ。

その「やりたい」という気持ちを、

これからの身体づくりにつなげて

いきませんか?

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