【痛みがなかなか変わらない。
それは身体を
“部分で見ているから”かも】
前回の記事では、
「動きを感じ取ることで身体の機能は
改善する」というお話をしました。
今回は、その話しを
また少し違った角度からお伝えしたい
と思います。
先日、パーソナルトレーニングに
来られた女性の例は、
痛みに悩まされている方も含め、
知っておいてほしいお話しだと
感じたからです。
■ 半年通っても変わらない
股関節の痛み
この女性は、春頃から股関節に強い痛みを
感じるようになり、
週に1回整形外科に通い、
リハビリを続けているとのことでした。
最初に言われたのは、
「股関節のはまりが浅いから
痛みが出ている」という説明。
そして、
「ももの前側が張っているので、
まずは前側を緩めましょう」と言われ、
しばらく経つと、
「お腹の筋肉が弱いので体幹を鍛えましょう」
「ももの前側に比べ、後ろ側の筋肉が弱い
ので後ろ側を鍛えましょう」
と、言われる内容が、
その時々で変わっていたそうです。
お話を聞きながら思ったことは、
“これでは半年経って良くならないのも
仕方ない” ということ。
なぜなら、
目の前で起きている症状だけを追いかけて
いるだけで、
身体の全体像を見ていないからです。
■ “股関節のはまりが浅い”
は誰にでも当てはまる
実は、「股関節のはまりが浅い」という
言葉は、
多くの方に当てはまる
“よくある説明”のひとつです。
その言葉だけで原因の特定ができるわけ
ではありません。
また、
・前側が張っている
・前側に比べ後ろ側が弱い
・お腹が弱い
これらも誰にでも起こり得る状態です。
つまり、
「本当の原因」を見つけた説明ではない
ということなのです。
■ 身体は“部分”ではなく
“つながり”で動いている
痛みのある場所は、
ほとんどの場合「結果」であって「原因」
ではありません。
股関節が痛いのなら、
股関節そのものよりも、
・骨盤の傾き
・背骨の動き
・重心のかけ方
・歩き方のクセ
・足首の使い方やバランス
・肩や胸まわりの硬さ
など、
別の場所の問題が股関節に負担をかけている
ことが多いのです。
身体はいくつもの関節と筋肉が連動して動く、
ひとつのシステムです。
どこかの動きが悪くなると、
その負担は別の場所にしわ寄せとして
現れます。
■ “その場しのぎ”ではなく、
根本原因にアプローチすること
昨日お越しくださった女性も、
股関節そのものが問題なのではなく、
そこの動きに影響する部分が
うまく使われていないことが
痛みを生んでいました。
つまり、
部分的に緩めたり、一部分の筋肉を
場当たり的にトレーニングしていては
追いつかない状態だったのです。
この方の例は、決して珍しいものでは
ありません。
一概に身体の専門家とは言っても、
見方、見る分野が違えばその後の対応も
違ってきます。
だからこそ必要なのは、
✔ 身体全体をひとつのつながりとして捉える視点
✔ どこの動きが崩れているのかを見極めること
✔ 痛みだけにとらわれてしまわないこと
です。
これができていないと、
半年、1年と通っても変わらない…
というケースが起きてしまいます。
■ 自分の身体の“使い方”を
整えれば痛みは変わる
体軸館では、その場しのぎではなく、
・歩き方
・立ち方
・関節の動かし方
・足首、股関節と背骨の連動
・足首〜頭〜手首までのつながり
こうした 動作の質 に着目して、
あなたの身体がどう動いているのかを
丁寧にチェックします。
そして、
崩れているポイントを整えていくと、
身体は驚くほど快適に、軽やかに動ける
ようになっていきます。
痛みを改善する上で大切なのは、
筋肉を“緩める”ことではなく、
身体の“使い方”そのものを整えること。
あなたの身体は、
必ず変わる力を持っています。
■ 最後に
痛みが長引いていると、
「歳だから仕方ない」
「もう良くならないのかな…」
と不安に感じる方も多いですが、
多くの場合、原因は“動きのズレ”にあります。
身体のつながりを整え、
本来の動きを取り戻すことで、
日常生活の軽やかさは大きく変わって
いきます。
ぜひ一度、
ご自身の身体の「本当の改善ポイント」
を見つけにいらしてください。
📍二子新地駅前/パーソナルトレーニングジム体軸館
💡 初回カウンセリング受付中(動作チェック+体験トレーニング付)


