「同じように動いているつもりなのに、
前ほど効果を感じない…」
セルフケアをしていてそんな経験は
ありませんか?
前回の記事では、セルフケアを行うときに
“なぜその動きをしているのか”
という目的を持つことの大切さについて
お伝えしました。
今回はその続きをお話しします。
実は、目的を理解して動いていても、
身体の感覚が鈍っていると、
思ったような効果を感じにくいことが
あります。
その理由は、私たちの身体は
「感じ取る力」によって動きを
コントロールしているからです。
■ 感じ取る力が落ちているとは?
日常生活の中で、こんなことはありませんか?
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気がつくといつも同じほうの足を上に、組んで座っている
-
ふと気づくと、いつも同じ姿勢で固まっている
-
ストレッチをしても“伸びている感覚”がよく分からない
これらは、感覚のアンテナが鈍っている
サインです。
デスクワークが長くなると、
同じ姿勢を保つ時間が増え、
身体のバランスは崩れやすくなるのですが、
そこに運動不足など重なると
“感じ取る感覚”
を失いやすくなってしまいます。
つまり、「動いていない時間」が長いほど、
身体は“感じにくくなる”のです。
■ 感覚が戻ると、動きが変わる
先日、体軸館に通われている
クライアント様にも、
同じような変化がありました。
以前、セルフケアをお伝えし、
実施されていましたが、
「以前に比べ、やってみても効果を感じない」
とのこと。
セッションで動きを拝見すると、
“そのセルフケアは何を目的に動かしているのか?”
“どこの関節の動きを感じ、動かしているか”が曖昧になっていました。
そのため、目的の筋肉や関節がうまく働かず、他の部位が頑張ってしまっていたのです。
そこで、「どの部分を動かしているか」
「その部分を動かす事でどんな反応が
出ているか」を、お伝えしました。
すると、また以前のように効果を感じ、
身体の感覚も明らかに変わっていったのです。
感覚が戻ることで、身体の使い方も
自然に変わっていく。
それは“感覚が導く動作改善”と
言えるかもしれません。
■ 感覚を取り戻すための
3つの意識ポイント
1️⃣ ゆっくり動く
速く動くと、身体の中で何が起きているかを感じ取れません。
初めは目的の部位の動きを感じながら、丁寧に動かすことで、関節の動きや筋肉の伸び縮みを感じやすくなります。
2️⃣ どこを動かしたいのかを明確にする
「どこを動かすのか」逆に「どこは固定しておきたいのか」など、動きを具体的にすると感覚はつかみやすくなってきます。
3️⃣ 動いた後の変化を観察する
動かした後に「さっきより軽い」「動きがスムーズ」といった変化を感じてみましょう。
それが“整い、変化している証拠”です。
■ セルフケアは「感じ取る時間」
セルフケアは、形を真似るだけのものでは
ありません。
「感じ取る時間」を通じて、
自分の身体の声を聴く時間です。
感じ方が変われば、動きも変わり、
結果として痛みの改善につながります。
たとえ数分でも、
「今日は動かしてみてどんな感覚かな?」
と意識してみる。
そうして感じ取ることが、
あなたの身体の声に応えるための
第一歩になります。
■ 最後に
身体は、日々変化していきます。
対話する時間を持ち、
そして“感じながら動く”こと。
それが、年齢を重ねても
軽やかに動ける身体をつくる一番の近道です。
📍二子新地駅前/パーソナルトレーニングジム体軸館
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動きを「感じ取る」ことから始めて、
あなたの毎日をもっと軽やかに、
もっと豊かに。


